Vision

To help transition Japan to a peace promoting post-carbon country while enjoying every step of the process.
僕のビジョンは、祖国日本で、平和文化を育みポストカーボン(Post-Carbon) 社会を促進してゆく事です。
化石燃料や原子力に頼らず、他国の資源を取らない、
自給自足な国へのトランジションを実現させてゆきたいです。

Saturday, January 15, 2011

NW Permaculture Convergence 2010 パーマカルチャー集会

2月7日:やっと何となく出来上がりました。情報がありすぎて切りがないですね。だれかの役に立つと良いのですが。第二部の付け足しなのでまた文字の色を変えておきます。

1月25日:思ったより進まないので、とりあえず第一部の付け足しを色を変えて載せます。


This is the schedule of the North West Permaculture Convergence last year. I'm a bit impatient (Tokyo-style:) so here is an unfinished entry. Hopefully I'll add more info about particular workshops and interesting characters. You can check out the official website for more info in the mean time: http://www.washingtonstatepermaculture.org/wordpress/

9月に参加したアメリカ北西パーマカルチャー集会(学会?)の内容です。スケジュールもデザインの勉強になるので全部載せる事にしました。未完成なエントリーなので、今週中に内容(幾つかのワークショップの情報やパーマカルチャー界では知っておきたい人達など)を増やす予定です。都会にいるからせかせかしてるのかな..

昔は西海岸のパーマカルチャー集会がブロックス・パーマカルチャー・ホームステッド(現在僕が研修している所)で行われていたらしいですが、様々な理由で大陸でもっと正式な形でやるようなったそうです.長年パーマカルチャーをワシントン州で広めてきた中心的人物マイケル・ポラースキーによると、初のワシントン州パーマカルチャー集会(2008)では115人、翌年は170人が出席したものの、去年(2010)は350人もの参加者がいたようです.参加者のほとんどがワシントン州からの人ですが、西カナダ、オレゴン州、モンタナ州、カリフォルニア州からも数人来ていて、ネイティブアメリカン、イギリス人、トルコ人もいました.子供も数人見かけました!これからももっと子供連れの参加者が増えると良いですね..

アメリカ北西トランジション(西カナダも含む)の集会も同じ場所でパーマカルチャー集会の前日に行われました。残念ながら終わる直前に着いたのですが、朝から夜8時までに次の様なセッションがありました:トランジションアメリカのディレクターからの挨拶、成功したイベントの例、"Unleashing"をどう繰り広げるか、心(ハートとソール)グループの始め方と育み方、他の団体との有効的な織り交じり方、オーペンスペース(トランジションハンドブックでも紹介された特殊なグループプロセス)で「私たちはどう最も効果的にトランジションを実践していくのか?」についての話し合い、これからお互いのトランジションをどおサポートし合うかなど。僕は、トランジションやシティーリペアのような町や都市を中心にパーマカルチャーを実践していく運動が、パーマカルチャーの最先端であって、政府や大衆とのパーマカルチャーインターフェースだと思っています。これからキーワードとなってくるのがRegeneration, Redesign, Resilience. 
シアトルトランジションサミットの写真や内容は下のリンクで見る事ができます。
http://transitionseattle.com/2010TransitionCascadiaSummit/

以下がパーマカルチャー集会のスケジュールでした。所々に解説やリソースを付け足しました。

Friday 9/17/10
8:15 – 9:15am Light Continental Breakfast
朝ご飯
9:30 – 11:15am Morning Circle, Announcements, Introductions
朝のサークル

11:30 – 1:00pm WORKSHOP SESSION A
Traditional Natural Building and Organic Life in Western Turkey – Emet Degirmenci
西トルコの自然建築とオーガニックライフ
Invisible Structures & Group Process – Panel with DeAnna Martin, Peggy Holman, Bruce Hostetter, Joe Brewer, and Sheri Herndon
パネル:見えない構造とグループ・プロセス
パーマカルチャー運動が発展してきた米国では、パーマカルチャーの社会的応用への興味が深まっています。パーマカルチャーを町や都市に適応する場合、人口密度が高いことから周りの人々との相互が複雑でありながら主要な要素になってきます。また、農村中心の例が多いパーマカルチャーでは自分の土地規模のデザインが主流ですが、最近はコミュニティーレベルでパーマカルチャーを行う事の重要性がフォーカスされ始めました。パーマカルチャーなどを大衆文化に広め、共生文化を育てるためには、文化、社会のルールやしがらみ、新しい事への抵抗、集団としてどう意思決定をしたり行動したりするのかなどなどと、深く理解しなければなりません。このような内容に取り組むワークショップを僕も大学生やパーマカルチャーコースの参加者中心に行ってきました。今回のパネルは、様々なバックグラウンドを持つ経験豊富な活動家とプロ達がワールドカフェ(World Cafe)という形で行いました。残念ながら一時間半のワークショップではあまり深く内容に入る事ができませんでしたが、色々な意見と知恵が交流した楽しいセッションでした。見えない構造とグループ・プロセスを一般的なトレーニングとして、もっと積極的に中高、また小学校から教えればより平和でレジリアンスの高い社会になると思っています。

以下はパネリストのホームページなどです。
DeAnna Martin, moderator, Center for Wise Democracy -
 www.WiseDemocracy.org
Peggy Holman, Author of Engaging Emergence
 http://patternsofchange.wordpress.com/
Bruce Hostetter, Governance Alive NW
Joe Brewer, Cognitive Policy Works - http://cognitivepolicyworks.com
Sheri Herndon, Social Architect.

Intro to Residential Renewable Energy and Public Policy – Jeff Gee
住宅用再生可能エネルギー入門と公的政策
Site Redevelopment: Old Mill Permaculture Center – Chuck Estin
オールドミル・パーマカルチャー・センター再建
Intro to Permaculture – Marisha Auerbach
パーマカルチャー入門

1:15 – 2:15pm Lunch

2:30 – 4:00pm WORKSHOP SESSION B
How to Eat Your City – Panel with Seattle’s Dept. of Neighborhoods, Parks and Rec, Planning and Development, Richard Conlin’s Office, and Seattle Public Utilities
パネル:「食べられる町」作り- シアトル地域、公園、計画と開発局、シアトル議員の事務局、公益事業部の代表等
こうやって地方公務員がパーマカルチャー集会に参加する事は重要ですね。食べれる町作りは食料安保障とイノベーションの大きな象徴だと思います。食料なしでは社会は無いのです。作物のサイクルを身近で実感すれば、食物への感謝も上がるでしょうし、季節的に合わせたエコロジカルな消費が促進されるでしょう。エキサイティングですね!

Permaculture for Disaster Relief – Kelda Miller
災害救援のためのパーマカルチャー
ケルダも数年前のブロックス研修生でした。彼女のプレゼンでは世界中で行われているパーマカルチャー的な災害救援と復旧活動の紹介をしてから、アメリカ北西での防災強化と災害への対応準備を地域レベルから提案したみたいです。

Seed Craft and Wildcraft – Forest Shomer
シードクラフトとワイルドクラフト(野生栽培)
Sociocracy and Dynamic Governance – John Schinnerer
ソシオクラシーとダイナミック・ガバナンス
ジョンのワークショップはソシオクラシーと言うモデルの集団意思決定プロセスの実践ワークショップでした。グループプロセスの透明性と意思決定に参加する各人の同意とその理由に重視したモデルです。これもやはり一時間半では納得のいく様な理解ができませんでしたが、面白いモデルだと思いました。日常で実践している所を見てみたいです。僕にとって大切なのは実践形セオリー。余談ですが、この前ハワイ島のダグ・ブロックがデザインを手がけたラアケア・コミュニティーを訪問した時にばったりジョンと会いました。its a small world! ラアケアはコミュニティー/人間関係を中心にパーマカルチャーを実践している所で、食べ物の森も中々立派でした。

ソシオクラシーの詳細は、http://www.worldlingo.com/ma/enwiki/ja/Sociocracyを参考してください。

The Failing Global Economy and How We Fix It – Francis Ayley
崩壊し続ける国際経済システムと対処法
Children’s Playshop – Charlotte Anthony
子供のプレイショップ

4:15 – 5:45pm WORKSHOP SESSION C
Re-Imagine Your Cul-De-Sac – Jenny Pell, Dave Boehnlein, Paul Kearsley
カルデサック(袋小路)を想像し直す
デーブは6年以上研修生をブロックスでやっていてそこの教育担当者であり、ポールは元研修生でプロのイラストレーターです。このワークショップでは、一般的なアメリカのカルデサックをリアルタイムでパーマカルチャー大変身を描きながらパーマカルチャーデザインを説明する企画でした。やはりプロならではのリアルタイムデザインとイラストレーションですね。パーマカルチャーは言葉にすると中々うまく伝わらない事が多く誤解されやすいですが、イラストや実践場があるとだいぶ分かりやすくなると思います。去年も人気のワークショップでした。

ジェニー・ペルはブロックスのお友達で、ワシントン州で活躍している若い女性のパーマカルチャー教育者です。最近は女性やマイノリティーのパーマカルチャー実践者を普及させる事に関心が高まってきました。ブロックスのデザインコースでもよくある批判の一つが、白人の男性が殆どの教育を行っている事です。集会の感想でマイケル・ポラースキーはジェニーを含む三人もの優秀なワシントン州の女性パーマカルチャー教育者が活躍していた事に感動していたと言ってました。

最後に最近デーブが書いたアーバンアグリカルチャー(都市農業)の記事をリンクします.時間ができたら是非とも翻訳をするつもりですが、ちょっと時間がかかりそうです.デーブはすごく頭が切れる才能ある若きパーマカルチャー実践者だと思います.この記事は確りと簡潔にアーバンアグリカルチャーのポテンシャルと必要性を描いています.読んでみてください.
http://www.urbanfarmhub.org/2011/01/urban-agriculture-beyond-your-stomach/

Wofati Eco Building – Paul Wheaton
ウォファッティ・エコビル
詳しくはhttp://www.richsoil.com/wofati.jspを参照してください。
ポールウェートンはwww.permies.comと言う人気のパーマカルチャーフォーラムの制作者であり、オーストリアの有名パーマカルチャー実践者セップ・ホルツァーの大ファンです。ポールはものすごく大胆なキャラで、「これが解決法だ」と断言してしまう事がしばしばあり、ちょっと気を付けて彼のお話を聞く様にしています。情報を数多く提供している事はとてもリスペクトができる事なのですが、やはり様々な要素を把握してからその状況にもっとも適切な方法で対応をする事が重要だと僕は教わってきました。

英語が読める方は、彼のフォーラムを見てみる事をお勧めします。幅広い情報交換が行われています。

The Island of Ithaca – David Zhang
イサカ島(ギリシャ)エコ再発
Outdoor Mushroom Cultivation and Mycoremediation – Amandine Murphy
外室での木の子栽培とマイコリメディエーション(菌を用いた環境浄化)
Choosing the Best Proven Fruit and Berry Cultivars for Our Region – Sam Benowitz
アメリカ列島北西海岸でもっとも優秀な果物とベリーの栽培変種
サム・ベノイッツはレーントリー・ナーセリー(雨降る木果樹苗木園、以降RTNと省略)の社長で、果樹/樹木の専門家です。ブロックスはRTNから珍しかったり新しい品種の果樹を頻繁に購入しています。世界中から集めた樹木など800種類販売しているそうです。アメリカ各地での気候に合わせた樹木の育て方情報を提供していたり、剪定、接ぎ木、パーマカルチャー、茸とわさび栽培まで様々なワークショップも行ってるようです。果物/樹木好きな人は是非ホームページを見てみてください。見ていると果樹がいっぱい欲しくなってしまいます。欲張り果樹オタクのヒヨコ.
http://www.raintreenursery.com/

Children’s Playshop – Laura Hersch

5:45 – 6:30pm Networking Circle at Kitchen Patio
6:30 – 8:00 pm Dinner
8:15 – 10:00pm Evening Programs: Music, Slideshows, Socializing
10:30 pm Gate Closes: Campus must be clear

Saturday 9/18/10
7:15 – 8:15 am Light Continental Breakfast
8:30 – 9:30 am Morning Circle, Announcements, Introductions

9:45 – 11:15am WORKSHOP SESSION D
Introduction to Permaculture – Laura Sweany
パーマカルチャー入門
Climate, Permaculture, Plant Communities and Stewardship – Rick Valley
気候・温暖化、パーマカルチャー、植物群落と維持
リック・バリーはずいぶんリスペクトされているロストバレーのランドスチュワード(土地の世話人)であり、かつアメリカ北西の竹の専門家でもあります。ロストバレー(オレゴン州)で1989年から続いているNPO環境教育センターで、楽しいエコ生活と社会リジェネレーションを探るインテンショナルコミュニティーです。土地は35Haあり森、草地、池、小川、ガーデンなどで構成されています。パーマカルチャーデザイン、有機ガーデニング、エコ建築などの実践形コースやインターンシップを行っており、西海岸のパーマカルチャー関係の人達の間では有名な所です。リックはそこで生態系復元を実践しながら研究をしているそうです。

今回は温暖化による気候の変動にどう対応すべきかについて、幾つか重要資料や彼の考えなどを提案していました。気候の変動は一定な緩やかな変化というより、一遍に起こる急激な変化だと彼や多くの環境/気候学者は考えています。そんな想像を絶する事変に私たちはどう備えれば良いのでしょうか?気候や環境の急激な変化により生態系に重要な動植物が絶滅してしまったり、ある国の主要生産植物が大不作になってしまう事があります。例えば、日本で何らかの理由でお米が育たなくなってしまう事も考えられます。そうすると世界中のお米の値段が跳ね上がり、他の穀物の値段も高くなってしまい、日本だけではなく経済力の弱い国でお米や穀物不足が起こってしまうでしょう。発展途上国で食糧が買えなくなる人達が増え、栄養失調、社会が不安定になり、犯罪、自殺、デモや暴動などが上昇する恐れがあります。世界中でみられる異状気象はこのように食糧安保や社会の安定を脅かすものだと言えるでしょう。この面では、食糧消費大国となってしまった日本は経済力以外には殆どレジリアンスがない危ない状態ですね。

<彼の具体的な提案>
-多くの渡り鳥等を引き寄せるパーマカルチャーシステムを作っていけば、鳥がその地の変化してしまった気候にもっと適切な植物の種を落としていく可能性が増します。他の環境からの種輸入システムと言う事ですね。ブロックスのチナンパ島もこの原理で進化し、自然に生物多様性の増加とエコシステムの複雑化が進んでいます。(詳しくは、チナンパの記事を読んでみてください)
-「姉妹土地プロジェクト」:今必要な植物やこれから必要になってくる植物が育っている所との連携を作っていく。町も含め世界中で姉妹土地のネットワークを彼は推進しています。
-以下は彼に教わったリソースのリストです。
団体(米国中心ですが日本でも使える情報や植物がたくさんあります):Seed Savers Exchange (SSE), North American Fruit Growers (NAFEX), California Rare Fruit Growers, Plants for a future (Pfaf), Family Farmer Seed Cooperative Oregon
このテーマの研究を発表している中心的人物:Gregory Retalleck, J.E.N. Veron, Gerald Rehfeldt, Sally Aitken & Sam Yeaman et al

Mycorestoration – Katie Brownson
マイコ(菌)環境修復
Asexual Plant Propagation – Gil Scheiber
植物の無性生殖栽培
Invigorating the Urban Soil Food Web – Charlotte Anthony
都市土壌食物網の活性化
Urban Hydrology as a Consensual Route to Sustainable Design – Josho Somine
都市水システムを通したサステナブルデザイン

11:30 – 1:00pm WORKSHOP SESSION E
Ecovillage Development: Legal and Financial Principles – Kees Kolff and Jim Salter
エコビレッジ開発:法と財務の原則
Mushrooms: Integrating Fungi with Permaculture Landscapes – Casey Muller
きのこ:パーマカルチャー・ランドスケープへの菌の組み入れ方
Permaculture Community Gardens and Multiculturalism – Emet Degirmenci
多文化共生とパーマカルチャー・コミュニティー・ガーデン
Huegulkulturs: a Hands-on Demonstration – Michael Kelly
ヒューゴカルチャー:実践ワークショップ
SeaChar and the Carbon Garden – Art Donnelly
シーチャーと炭素ガーデン
Children’s Playshop - Julie Wright

1:00 – 2:15pm Lunch and Biochar Stove-grilled veggies

2:30 – 4:00pm WORKSHOP SESSION F
Native Plants in Permaculture Systems – Michael ‘Skeeter’ Pilarski
パーマカルチャーシステムと原生植物
Edible Forest Gardening in the Urban Landscape – Pat Rasmussen
食べ物の森ガーデニングと都市ランドスケープ
The Convergence of Ideals: Guilds and Dynamic Decision Making – Bruce Hostetter
理想の合致:ダイナミックな意思決定プロセスとギルド
International Permaculture Slideshow – David Zhang
国際パーマカルチャースライドショー
Intro to Natural Beekeeping – Jeff Gee
自然養蜂入門
Children’s Playshop – Charlotte Anthony

4:15 – 5:45pm WORKSHOP SESSION G
Replacing Irrigation with Permaculture – Paul Wheaton
パーマカルチャーで灌漑の必要を無くす
Growing Garden Apothecaries – Jenny Perez
薬草ガーデンを育てる
Transforming Suburbia: From Disaster to Asset – Jan Spencer
郊外復興:大失敗から価値のあるものへ
Zone Zero – Integrating Permaculture and the Embodied Arts – Nala Walla
ゾーンゼロ:具象芸術とパーマカルチャーのインテグレーション
Home-Scale Energy: A Decision-Making Strategy – Tom Allen
家庭規模エネルギー用の意思決定ストラテジー
Permaculture in Rural and Urban Africa – Tyler Burns
アフリカの農村と都市でのパーマカルチャー
Children’s Playshop – Laura Hersch

6:00 – 7:30pm Dinner
8:00 – 10:00pm Evening Programs: Music, Slideshows, Socializing

Sunday 9/19/10
7:15 – 8:30am Big Breakfast
8:45 – 9:45am Morning Circle, Announcements, Introductions

10:00 – 11:30am KEYNOTE SPEECH – Mark Lakeman
基調講演:ポートランド(オレゴン州)のシティーリペア創立者マーク・レークマン
ポートランドはアメリカ一とも言われているエコシティで、想像力と実行力が高い草の根活動が盛んです。シティリパアは市民によるエコシティー運動で大きな役割を果たしていて、アメリカのエコ活動をしている人々の間では有名です。様々なレベルで革命的な発想と実績を繰り広げてきました。日本の都会でこのような活動を始めたいですね!マークレークマンとシティリペアについては後ほどじっくりと紹介をするつもりです。City Repairでイメージや映像探索すると面白いと思います。彼らのHPはhttp://cityrepair.org/

11:45 – 1:00pm Regional & Special Interest Groups
1:00 – 2:30pm Lunch

2:45– 4:15pm WORKSHOP SESSION H
Permaculture Design Course Certification and Standards – Michael ‘Skeeter’ Pilarski
パーマカルチャー・デザイン・コースの認定と基準
パーマカルチャー運動が広がっていく中、デザインコースが大学などあらゆる所で行われる様になりました。興味がある人達が増え、パーマカルチャーへのアクセスもし易くなったものの、パーマカルチャーの経験が少なくても教えたい人達がだんだんと現れる様になりました。デザインコースを受けて、パーマカルチャーコースで稼ごうと考えている人はそう少なくはないと思います。パーマカルチャーを長年やって来た先生達は、実践経験が無い人達がパーマカルチャーを教えてしまうと間違った情報を教えてしまい、パーマカルチャーではないものを広めてしまうと心配をしています。デザインコースの最後に渡す修了証書も、コースの内容と質に差があると意味のないものになってしまいます。

何十年も一つの州で数人しかやっていなかったパーマカルチャーが、今では何百人もの人が始めていて、情報が本やインターネットを通して急激的に増えてきた現状がこのテーマの背景にあります。組織化の必要性を訴えてきた人達も増えているようです。面白いのはパーマカルチャーをやる人は力が集中してしまう組織を嫌う人が多い事です。いずれにせよ、この問題(機会)はパーマカルチャーの大衆化が進んでいる一つの印ですね。ディスカッションの内容はネット上に公開されています(下のリンクからdownloadができます)。
nwpermaculture.org/images/permaculture_certification_report.pdf

Perennial Vegetable Cultivation – Dave Sansone
多年野菜栽培
パーマカルチャーでは食べれる多年草が様々な理由で注目されています。食べ物の森(food forets)のデザインなどでよく組み込まれたりもします。最近ではアメリカの自然食スーパーやトレンディーなレストランなどでも珍しい多年草野菜が扱われる様になりました。ブロックスではカタバミ科のオカ(Oxalis tuberosa)、キク科のヤコン、タデ科のスイバ、アブラナ科のシーケール(浜菜)という様な珍しい物からルバーブ、アーティチョーク、アスパラガス、ギョウジャニンニク、ニラ、ミョウガ、ウド、蕗などの多年草野菜を栽培しています。多年草野菜ガーデニングに興味があって英語が読める方は、是非ともエリック・トーエンズマイヤーのPerennial Vegetablesを読んでみてください。100種以上の多年草野菜についてカラー写真と共に徹底的に説明されています。日本語で此のテーマをネットで探索していたら、山菜中心の多年草野菜(宿根野菜)について書いてある面白いサイトが見つかったので、英語が苦手な方も多年草野菜への興味を深める事ができます! http://iwasaki-engei.co.jp/item/sansai/index.html

Permaculture Principles in Real Estate Development – Ben Kauffman
パーマカルチャー原則と物件開発
Permaculture Collaborations with Tibetan Refugees (and HAM radio) – Jonathan Scherch
チベット難民とパーマカルチャーのコラボレーション(とアマチュア無線)
ジョナソン氏はシアトルのアンチオーク大学の教授で様々な面白いプロジェクトを手がけていて、パーマカルチャーも大学外で教えています。チベット難民やバングラデッシュのスラムという社会的弱者(社会的公正)を焦点に置いた活動から、中国の大学と共同に持続可能な竹資源システムの研究などをしているようです。今回は彼が2005年から取り組んでいるインド在中のチベット難民集落のプロジェクトについてプレゼンテーションをしました。彼はチベット難民の農家、家族、仏教徒、政府と共同にパーマカルチャーデザインを彼らの生活に取り入れてきました。ソーラーや貯水などから、集落を通っていく車を利用して道路に広げたお米を脱穀したり、バイガス生産で燃料の自給率を上げたり、アゾーラと言う水生シダを牛の餌の大半に使って家畜の餌の自給率を上げたりしているようです。 [Azolla] ブロックスでもアゾーラが幾つかの小池で大繁殖していて、マルチ/肥料として近くの果樹の周りに広げています。アゾーラはタンパク質、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが豊富で、家畜の餌に使うと乳牛の牛乳量が増え、鶏の卵を産む量が増え、ブロイラーチキンや豚が重くなる(肉の量が増える)という研究結果が出ているそうです。千年以上も田んぼでコンパニオンプラントとして使われてきたという事も読みました。その理由はアゾーラは窒素固定性がある上に、大繁殖する事から太陽光を水中からブロックしてしまい雑草が育ちにくい環境にするのです(稲はアゾーラの層から突き出る大きさになってから植えるみたいです)。水中の酸素量も減らし蚊の幼虫を窒息させるる効果もあるそうです。オランダのユトレヒト大学ではアゾーラが550万年前の温暖化を逆転させた中心的な要素だったという研究を出しているようです。場所によっては侵入生物とされていることもあります。 ジョナソンのプレゼンテーションの最後の20分はアマチュア無線へと急にテーマが変わりました。彼の趣味でもあり、緊急時の為の道具でもあるのです。アマチュア無線は電話会社への依存がなく、政府の介入も限られているコミュニケーションツールです。国外の人ともコミュニケーションがとれて、電話代が無く、インターネットや電話が使えなくなっても機能する緊急時の必需品と言っていました。コミュニケーションのレジリアンスを考えると、企業、複雑な製品、電気など無くてはならない道具に頼るのは危ないものです。携帯は過去10年中使ったのは日本に帰ってきた4ヶ月ぐらいですが(主に着信)、インターネットはほぼ毎日使っています。ジョナソンの説得もあって、時間がある時にアマチュア無線を取ろうと思います。そういえば、emailもアマチュア無線で遅れるとか言ってた気がします。 ジョナソンシ教授や彼が取り組んでいるプロジェクトなどに興味がある方は下にクリックしてください。 http://www.antiochsea.edu/academics/enviro/faculty/Scherch_Jonathan.html
Espaliered Fruit: Rootstocks, Varieties and Training – Gil Scheiber
果樹エスパリエー:台木、品種、剪定
Year 3 of Wise Earth Development – Albert Postema
ワイズアース三年目
Children’s Playshop – Julie Wright

4:30 – 5:30pm Closing Circle Kitchen Patio

最後はマイケル・ポラースキーがみんなにパーマカルチャーの歌(自作?)とそれに合わせた怪しい踊りで集会を締めくくりました。遊び心を忘れずに、自由な表現をしながら、社会の難問に取りくむ事がパーマカルチャー文化とも言えるでしょう。

Bonus ボーナス
Here is a blog with some nice pictures and descriptions about the convergence. 集会の雰囲気を写したきれいな写真とちょっとした解説が載っている参加者のブログです。写真だけでもみてみてください。
http://www.kanejamison.com/2010-northwest-permaculture-convergence-saturday-sunday/ Convergence

YOUTUBES 以下はネットで見つけた集会の雰囲気を捉えた短いyoutubeビデオです。怪しさ/楽しさ満載です。
Blessing before the meal 食事をみんなで食べる前にした怪しい祝福の一つ。外からみたらカルトだと思ってしまいますよね。
http://www.youtube.com/watch?v=KL1A_4SHcGk

Behind the scenes volunteer meal prep シティリペアや参加者による200人分の食事をしたくしている様子です。食材はお店で売れなくなった野菜やパン、参加者が寄付したもの、農場などから寄付されたものがほとんどでした。参加者はみんな二回食事のボランティアをすることにより参加費を安くする事ができ、他の人達へサービスをする機会ができました。人間関係には食は欠かせないですね。イベントのデザインをする際に重要な要素です。
http://www.youtube.com/watch?v=KDvhZDYgOLk&NR=1

Biochar demo バイオチャーのデモンストレーションと試食
http://www.youtube.com/watch?v=f_rJOC3NaNc&feature=related

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