Vision

To help transition Japan to a peace promoting post-carbon country while enjoying every step of the process.
僕のビジョンは、祖国日本で、平和文化を育みポストカーボン(Post-Carbon) 社会を促進してゆく事です。
化石燃料や原子力に頼らず、他国の資源を取らない、
自給自足な国へのトランジションを実現させてゆきたいです。

Tuesday, April 5, 2011

福島原発、核エネルギー、私たちの未来


今回の日本で起きた大災害で人間が加えてしまった大惨事は、
やはり原発です。
災害が多い日本で原発を作る事には相当なリスクがつきものです。
他の原発に問題が生じるのも時間の問題でしょう。
原子力はエコで、安く、安全だと宣伝されてきました。
とくに温暖化対策として便利な逃げ道だと考えられるようになっています。
しかし、ウランの採掘、原発の建設、原子炉廃用、使用済み放射性物質の処理、安全保証の難しさなどを理解すると、エコでもなく、とても高く、リスクが最も高い発電システムなのです。
非現実的な夢のエネルギー。

ではなぜ私たちの政府は原発の建設を許すのでしょうか?
その大きな要素の一つはエネルギー密度。
石油のようにウランはエネルギー密度がとても高いのです。
つまり少量の素材に大量のエネルギーが蓄えられているのです。
残念ながらこれらのエネルギー資源の為に私たちは多くの命、民主主義、安全、平和、そして私たちの未来などを犠牲にして来ました。
その上、再生資源ではない石油やウランはいずれはなくなってしまうのです。
テクノロジーで私たちのエネルギー問題を解決する事はできそうにないです。
誰も口にしたくない唯一の解決法は、
消費を減らす事です。

消費が減れば、生産する必要も減ります。
これこそが今必要な文化的革命なのです。
自主的に減らさなければ、環境に強制されます。
リチャード・ハインバーグ氏が言うように、
「エネルギー祭りは終わりました。」

福島原発事故は私たち全員の責任です。
民主主義国家で贅沢な生活をしている私たちが、
国の方針、文化の方向を変えていかなければ、
もっと酷い惨事が起こるでしょう。
コンピューター不調、人為的ミス、自然災害、テロ、戦争を無くす事はできません。
そんな現実の中、リスクが高く、ライフサイクルコストが高く、ものすごい破壊力をもつ原発を建てたり維持するのは、生命の未来を賭けたロシアンルーレットです。
どう考えても不均衡な取引だとおもいませんか?

原発大事故を無くす唯一の方法は原発を無くす事です。
私たちのエネルギーの現状はとても複雑です。
温暖化、ピークオイル、不況、安保などの問題が収束している中、
簡単な解決法はないのです。
ソーラーや風力などの代替エネルギーで私たちがなれてしまったエネルギー消費量を満たす事は難しいでしょう。
私たちの選択肢は優雅な降下もしくは現代社会の崩壊だとハインバーグ氏やロブ・ホップキンズ氏が説明しています。
英語が読める方には以下の本をお勧めします。
The Party's Over -Richard Heinberg
The Upside of Down -Thomas Homer Dixon
Transition Town Handbook - Rob Hopkins
日本語の本のなかではデビッド・ホルムグレンの【未来のシナリオ - ピークオイル・温暖化の時代とパーマカルチャー】がお勧めできます。
内容:宇宙開発でバラ色の未来?代替エネルギーで持続可能な世界?いま、利用可能なエネルギーが減少していく“下降”の時代への想像力を養うとき。ピークオイルと地球温暖化という“双子の難問”がどう進むかによって、国や地域、政治や経済はもちろん、社会の文化、家庭のあり方までもが大きく変化する。全体主義国家、都市国家と地域分散型社会、物々交換の女性型社会、武装カルトに脅える集落社会…?これまで通りではない未来を創造的に迎えるための刺激的なメッセージ。(アマゾン・ジャパンより)

今回の大惨事によりなにか行動を起こす気にさせられていなければ、
原発のリスクと現状、そしてエネルギー問題について学ぶ事だけでもしてください。
世界の見方が大きく変わって来ると思います。
とっても面白い分野です。

行動したい人は、これから一緒に非核・持続可能な社会作り運動を盛り上げていきませんか?
今と比べ物にならない素敵な日本と世界作り。
楽しみですね〜。
大変な時期こそ可能性が豊富なのです。

因にみなさまは今建設を始めたばかりの上関原発について知っていますか?
知らない方は是非調べてみてください。
【ミツバチの羽音と地球回転】という映画でも紹介されています。

Goo映画よりの解説:
『ヒバクシャ――世界の終わりに』『六ヶ所村ラプソディ』に続く、鎌仲ひとみ監督&グループ現代製作による三部作の“完結編”。本作は、山口県上関原発の問題と向き合う祝島の人々と、スウェーデンでの、地域自立型のエネルギーを創り出し持続可能な社会を模索する人々の取り組みを追ったドキュメンタリー。祝島の原発予定地には、絶滅危惧種とされている希少生物が棲息しており、エネルギーと自然の共存がいかに大切かを観る者に問いかける。原発重視かつ電力独占体制の日本のエネルギー政策は、果たしてこのままでいいのか。決して他人事ではないエネルギー問題を、真摯に考えるきっかけを提供してくれる作品と言っていいだろう。

非核や持続可能な社会作りに参加している人達は増える一方です。
自分たちと子供達の為に
新しい時代を一緒に作ってみましょう!
全ての生命をリスペクとし合う
安全で安定した世界。
最低限の消費をして、
精神的に充実した生き方。

生きている事に感謝!



このエントリーを書き終えてから、asahi.comに同じ様な事が書かれている記事を見つけました。僕より断然上手な説明なので是非目を通してみてください。

岐路に立つ電力文明―持続可能な暮らし求めて

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